2012年3月1日木曜日

どのくらいのライセンス下の保険はない

軍事板初心者質問スレまとめ(FAQ) - 兵器全般



兵器搭載コンピュータの性能ってどれくらいのものでしょうか?

だとすると、ロケット発射の技術・設備が必要ですよね?打ち上げ失敗とかってないんでしょうか?

軍用コンピュータに誤動作等があってはなりませんから、一般的に言って非常に枯れた技術が使用されていると思われます。
弾道弾の誘導部には、確かZ-80の軍用バージョンが使用されていたものがあったと思います。

速さよりも信頼性を取るのが大事な分野もあるということで。

F-15Eはi286相当のCPUを使ってるって話です。680x系のも結構使われてるようで。
既に指摘されていますが、安定性>性能という優先順位です。


IFFって敵味方識別装置ですよね。ということはスティンガーでアパッチは落とせないということですか?

IFF/SFIは質問を自由に変えられる
つまり「あんただれさ」という質問に
トランスポンダが答えられなかったら敵と判断する
だから、同一軍であっても、敵と誤認されることはありうるし
実際に湾岸戦争では、使用すべき質問と回答ペアの伝達ミスから
IFF/SFIが作動していたにもかかわらず
米陸軍のヘリが米空軍機に3機ばかり撃墜されている

なにかの小説で、スティンガーのIFFのため、米軍機に向かって撃てない、という描写があったのですが、根拠が定かでありません。

IFFの実際の処理部は、発射機やミサイルでなく、射手の腰のベルトにセットされているようです。
もしIFFが発射に必須だとすると、この射手しか撃てないことになり、またその処理部が故障したら撃てなくなります。ジャミング環境下でも撃てません。
さらに、IFF確認に要する1秒足らずの時間が問題になることもありそうです。

したがって、IFF確認は発射手順には含まれるが、省略可能でははないかと憶測しているのですが、定かでありません。
参考までに、スティンガーの発射手順を引用しておきます。

射手は発射チューブを肩に乗せ、冷却ガスと化学バッテリーが入ったグリップ(これがBCUです)をセットして、
IFFアンテナを拡げ、発射チューブのフタを外す。

照準機を拡げ、グリップに腰のIFFユニットからのケーブルを接続する。I
FF確認スイッチを押すと、敵か味方かが0.7秒後にイアホーンへの音響信号として伝えられる。

発射する際には、インパルス発生スイッチを押す。これによってミサイルのIRシーカーに冷却用アルゴンガスが供給され、
グリップ内の化学バッテリーが最低45秒作動する。3~5秒の間にシーカーは冷却され、
同時にシーカー冷却システム、ジャイロの作動、誘導系、ミサイル内の熱電池や発射装薬への電力が供給される。

標的から十分な赤外線サインが得られると発射が可能になり、イアホーンに音響信号が送られる。
この間、6秒程度である。スティンガーのバージョンによっては、距離によってチューブを少し上に向ける必要がある。

発射ボタンを押すと、ミサイルとの連結ケーブルが外れ、発射装薬が点火される。この間1.7秒である。
発射装薬の推力の一部はミサイルを回転させるために用いられる。
ミサイル及び排気によって発射チューブ前後の破砕性カバーが破られ、ミサイルが飛び出す。
発射装薬はミサイルがチューブから出る前に燃え尽きるため、射手に排気が当たることはない。

発射されると前翼4枚(うち2枚は操縦翼)と尾翼4枚が展開され、発射装薬部が分離される。
安全距離まで離れるための一定時間後、固体燃料ロケットが点火され、
1秒後、一定の加速が終了した段階で信管が作動状態になり、同時に自爆タイマーが作動する。

ミサイルは赤外センサーによって標的が正面に来るよう誘導され、十分近づくと、標的の側面に突入するよう進路を調整し、
1kgの高性能炸薬を用いた破片弾頭によって破壊する。標的が8Gの回避運動を行っても追従可能である。

米陸軍ではスティンガー運用資格取得に136時間の訓練が必要であると定めている。


ミサイルとロケット弾(ロケット砲)の違いを教えてください。

誘導できるもの→ミサイル(誘導弾)
ロケット弾→誘導できないもの。
最近のMLRSとかはロケット弾ですが、誘導できるのでその辺の境界が曖昧。

(10:名無しさん@眠い人 ◆ikaJHtf2)

普通、西側の兵器体系では無誘導の物をロケットと言います。
誘導装置つきだとミサイルになるわけですね。
東側については余り詳しくないんですが(従って眉唾だと思って聞くべし)
確かロケット推進の物は全てロケット扱いになり、
大陸間弾道弾なんかも戦略ロケット軍が管理しているそうです。

(10:大渦よりの来訪者 ◆8An/neko)

使い分けは厳密でありません。
例えばATM( Anti-Tank Missile)と言えば、RPGのような無誘導ロケットではなく、誘導ロケットを指しますし、
AAM(Air to Air Missile)やSAM、ASMもそれぞれ誘導ロケットを指すのが普通です。
従って、単にMissileと言えば誘導ロケットを意味する、というのが基本的な感覚です。

しかし、ATMをわざわざATGM(Anti-Tank Guided Missile)と呼んだり、誘導でないロケット弾を
unguided rocketと明示して表記することもあり、このあたりは一定していません。
また、ミサイルの推進部分はもちろん「ロケット」モーターと呼ばれます。

理屈ではロケットは推進手段であり、ミサイルは投射物を指しますが、現代の軍事用語の使われ方では、
上記の通り、弾薬については無誘導ロケットが「ロケット」、誘導ロケットが「ミサイル」と呼ばれるのが
一般的、ただしそうでない書き方もある、ということでしょう。


湾岸戦争のように大規模な派兵があるとして湾岸以降に実用化された兵器で注目に値するものってどんなものがあげられるのでしょうか?

動目標相手のセンサー・シューターの連携システム。つまり、
センサーを搭載した航空機が敵の移動目標を探知し、シューター役の兵器を搭載した
航空機に位置を送る。センサー機は敵の移動に連れて位置情報を刻々と更新し、
シューターから発射された兵器を移動目標に確実に命中させる、というものです。

複数のセンサー機を使用することで、比較的遠距離から正確な指示、誘導が
可能になります。今回は固定目標より移動目標に対する攻撃が必要になるでしょう
から、先日実験に成功したばかりのこのシステムが実験されるかもと思っています。


今朝の新聞によると、収集したデータを複数のイージス艦のコンピュータで並行処理することで処理能力を上げる旨のことが書いてあったけど、そんなこと本当に出来るの?

CEC(Cooperative Engagement Capability)だったかな、複数のレーダデータを合成してより正確な
統一レーダ像を得る仕掛けのことでしょう。コンピュータの処理を2艦に分散して
高速化するというものではないと思いますよ。

AEWのレーダーデータと合成することもでき、実験に成功しています。


軍艦や戦車の鉄は、普通のと、違うんですか?

ただの軟鉄ではなく、圧延鋼や表面硬化鋼が使われるようです。簡単にいえば、硬い鉄です。
浸炭鋼やモリブデン鋼などが有名ですね。


どのように私は、バージニア州での決済役員になるには

飛行機とか戦車は、全てイコールコンディションなのでしょうか?

松島航空祭で整備の方から聞いた話ですが・・・
やはり一部の機体には固有の癖は微妙にあるそうです。
そういった機体は教官機になることが多いそうです
(訓練生に癖のある機体には乗せられない。万が一があるからね)
航空機のみのレスですがよろしいですか?


アビオニクスって何?

簡単に言えば、コンピューターのことッス~。

最近の戦車や戦闘機は、コンピューター無しだと戦力にならんッス。
F-16戦闘機なんかは、コンピューターが壊れると水平飛行も難しいらしいッスね。

電子装備一般のことを指すのが普通かと。


兵器のコンピューターも数年おきに更新するのでしょうか?

大体において、内部的に急激な変化はないと思います。
日進月歩のPCの世界と違ってどちらかというとマターリ進んでいくことが多いようです。
基本的に動いてナンボの世界ですから、信頼性第一で最新機能は二の次です。

従って、大改装とかをしない限り、せいぜいバグフィックスくらいでしょう。

改装に関しては、原子力空母エンタープライズが良い例でしょう。
元々、艦橋四方にSPS-32/33フェーズドアレイレーダーのどでかいのを付けていましたが、
1979年にそのレーダーを撤去して、艦橋を小型化しました。
この間、何と18年掛かっています。

大体において艦船の場合は近代化改装の際にそう言う電子装備の更新を行うことが多いようです。

また、撤去したと言ってもその間に実用化された諸装備を搭載すると、相殺されるのではないでしょうか。

(15:眠い人 ◆ikaJHtf2)

かつて軍事技術は最先端であり民間技術に優越していましたが
軍用装備の更新サイクルが伸びた事、
枯れた(バグフィックスされた)軍用機格の素子を少数使っている事
民間の技術更新サイクルが加速している事などから
民間技術の方が優越する場合が増えてきました(特にコンピューター・通信分野では)。
その為最近では軍用でも、COTSといって民間の技術・製品を積極的に採用する事が増えています。
しかしその反面、かつて使用中は保証された(これがメーカーには苦痛だったらしい)部品の供給が保証されないという事態が、
その為、採用後もすぐに中身の改善プロジェクトが立ち上げられるようになってきました。
(更にはウインドウズNTをテストしたイージス艦が漂流するという笑えない事態も・・)

ミサイルや戦闘機などのバージョンアップの間隔を見ていると、大体早くても5年以上、
普通は10年近い単位で電子兵装の更新が行われているようです。

電子兵装は兵器というシステムの一部に過ぎませんから、パソコンのようにCPUを
変えたら単純にシステムの性能が上がるというものではありません。このため、
電子装置に関係するシステムとしての改装が必要ですし、従来の部分との互換性や信頼性テストも必要です。
改装中の兵器は使用できませんから、数のやりくりを考える必要があり、新装備の整備員や兵員への教育も必要です。
なかなか時間と費用がかかるため、他の部分の改装などのタイミングを待って、まとめて行うことが多いのです。
無駄なく道路工事をしようとすると簡単にはできない、ようなものです。

改装進行中は複数のバージョンが存在するため、運用、整備が複雑になります。
全兵器のバージョンアップが終わるまでに次のバージョンアップを始めてしまうと、
多数のバージョンが存在してしまい混乱を招きます。このため、一つの改装が完了するまで次の改装には手を付けません。
改装中の数のやり繰り、予算、教育などが足かせとなって改装完了には期間を要し、結構待たさせることになります。

小型化が進んだ分は、より高性能なものを積むことが多いのですが(装置への要求もその間に増えているので)、
空いた場所、重量を他の装備や燃料の搭載に振り分ける事もあります。

赤外誘導AAMに対する指向照射妨害装置(DIRCM)は、電子装置の小型化によって
航空機に搭載可能になった兵装の例です。また、LANTIRNのような赤外線テレビ航法装置と、
レーザー目標指示装置は、別のポッドで航空機に搭載されていましたが、
電子装置の進歩によって一つのポッドで済むようになりました。
空いたハードポイントは、電子防御装置やミサイルなどの搭載に使えるわけです。


兵器を国産出来る事による他国に与える影響力(抑止力?)や兵器を輸出する事によって輸入国に与える影響力(圧力?)とはどの様なものですか?

軍事的観点だけから言えば、輸入国は輸出国に隷属することになります。
陸海空どの分野でもそうですが、兵器というのは単品では戦力となりません。
いわゆる諸兵科連合というやつですね。
そのため、何らかの兵器を他国からの輸入に頼っている場合、輸出国が輸出を停止した場合、
バランスのとれた装備を整えることが出来ず、戦力は大幅に低下します。

つまり輸出国は輸入国に対し「文句があるんだったら輸出をやめるぞ」と脅しをかけることが出来るわけです。
その場合、他の国から輸入するという手もありますが、同種の兵器を複数種配備するのは
ありとあらゆる面で非効率で、軍備が常に予算に縛られることを考えれば非現実的といえます。

また抑止力的観点から言えば、輸出国はその兵器の性能を当然知り尽くしているので、
輸入国の実際の軍事力を正確に把握することができ、輸入国は軍事的に丸裸となります。

ただ実際には政治面、経済面などからも影響を受ける問題ですので、そう簡単に割り切ることが出きる問題ではありません。

それに付け加えてアフターケアの問題もある。
輸出国がその兵器の生産を中止した場合の問題もある。


中性子レーザーは可能でしょうか?

中性子ビーム兵器、ということで考えましょう。試験段階でも存在しないか、少なくとも知られていません。

現在の技術で作ると、とんでもないエネルギーが必要な上、拡散も大きいので使い物にならないだろうということです。

強いていえば、過去ABM(対弾道弾防御ミサイル)が開発されていたとき、
中性子爆弾弾頭が真空中では有効ということで使われたわけですが、
その中性子放射に一種の指向性を持たせる研究 and/or 実験がされていたと思います。
といっても、ビームとか言えるようなものではなく、大体あっちの方向にたくさん放射、みたいなものだったと思います。

また、粒子加速器で中性子ビームを発生させる場合、標的に荷電粒子ビームをあてて、二次放射として中性子ビームを得るようです。
このため、効率が悪い上に指向性が低く、まあ、どちらでやってもダメ、ということで。


何故兵器の値段は安くならないのでしょうか?

設計するために高性能なコンピュータ大量に導入したらその導入費用がかさむ

技術革新によって製造コスト下がるパーツがあっても新しい工法採用して高くなるパーツもある

矢張り電子兵装が一番金かかる部分だね。
あとは兵器の構造が複雑になって単純なものが減っている、ってのもある


フロリダ州のnアジャスターになる方法

軍事用品と特許の関係について知りたいのですが

軍事機密という単語を企業秘密と読み替えれば問題は解決しませんか?
軍事機密の場合、50年たっても他国にとっては大変有益な情報の可能性があります。
(マンハッタン計画の研究資料なんて、核兵器製造をもくろむ人間にとっては宝の山です)


特殊部隊や工作員等が水中行動を行うことって多いと思うのですが、水中戦になった場合使用される武器にはどんなものがあるのでしょうか?

少なくとも米海軍はナイフだけです

ソビエトには水中自動小銃というのがあったよ!
水中でもフルオートで撃てて、有効射程は20mとかだった。
ドイツのH&K社にはP11という水中拳銃があるよ!
この手の装備は情報があまり無いね

(16:名無し海兵隊員)


終戦後、アメリカが持ちかえった日本兵器の中で驚いた物て酸素魚雷以外に何があるのだろう…

影響を与えたものとしては、伊-400(ドイツのV1と組み合わせてミサイル潜水艦を製作。)くらいでしょう。
あとは秋月級駆逐艦とか。
日本の機体に関しては、大戦中に多数ろ獲しているため、余り高い評価を得ていないようです。
強いて上げれば、雷電と紫電改、それに疾風程度でしょうか。

(17:眠い人 ◆ikaJHtf2)


ハードポイントっていうのは、武器をくっつけるところのことですか?

ハードポイントは、書かれているとおり武器をくっつけるところです。
文字通りの意味で「Hardware」(この場合兵器を指す)を取り付けるPoint(点)という意味になります。

(18:眠い人 ◆ikaJHtf2)

敵の兵器をコピーして生産するというのは問題ある行為なのでしょうか?

著作権ってのは平時の概念でして、
戦争やってるなら「そんなの知ったことじゃねえ」、ってのが現実。
また、戦争中の無断コピーは契約上の行為じゃないですので
ライセンス料の支払いの義務も当然ながら発生しません。

戦争前に敵国企業とライセンス契約結んでたってのなら話は別ですが……

訴えられたら支払わないといけないかとも思いますね。
ただ、訴えられたときは「この部分機能変更しました」と言って誤魔化せばいいと思って
いるのかもしれませんね。(例えば、B-29→Tu-4)

ただ、勝利した場合だと、敵国の技術をそのまま接収する(V1→Rune)といったケース
もありますし、それに対してライセンス料が支払われたといった話も聞きませんので、
こういった場合は技術料を支払わなくても良いのかもしれません。

スウェーデン、フィンランドがP&Wのエンジンを無断コピーしたときは、戦後きちんと弁済を行っています。
まぁ、この場合は戦後も継続生産する必要があったためにこういう方式を採ったのでしょうけど。

(21:眠い人 ◆ikaJHtf2)


光ファイバTVM赤外線画像誘導方式とはどういったものですか?

通信に光ファイバを用いて、情報として赤外線画像を用いれば光ファイバTVM赤外線誘導。
光ファイバを用いることで、高速で大容量の情報を送ることが出来る。
また、有線光通信のため妨害をうけにくい。


西側、イスラエルや日本の米国製兵器は輸出仕様に性能を落としているのでしょうか?

基本的にソ連時代の輸出向け航空兵器は性能を落とした廉価版です。
なので、東欧だろうがヴェトナムだろうが変わり有りません。
多分、亡命されることで中身をさらけ出されるのを嫌ったのだと思います。

西側の兵器でも、発展途上国で輸出国との関係が希薄な場合は、性能を落とすことがあり得ます。
尤も、この場合は金額を安くするために、グレードをダウンするのですが。

(22:眠い人 ◆ikaJHtf2)


ヴァルタータービンは、なぜ戦後広く採用されなかったのでしょうか?

使用する過酸化水素の取り扱いが難しかったから。
爆発するは、タンクが腐食するは……

イギリスは積極的に研究したけど、原子力潜水艦の登場で取って代わられたんだよ。

今のAIPの研究でも、過酸化水素を利用するものの話は聞かないね。

魚雷には過酸化水素使ったものもあるぞ。


雑誌を読んでいて「スタンドオフ兵器」という言葉を良く見かけるんですけど、どのような兵器なのでしょう?

stand off(離れている、~を避ける)。
相手の対抗手段より射程の長い兵器という意味。


タンクやヘリコ等の動力になっているガスタービンエンジンとはどのような仕組みになっているのでしょうか

ジェットエンジンと丸きり同じです
もっと細かい型式分けをお望みなんでしょうか?
ヘリの場合、遠心式と軸流式の長所をくみ合わせたハイブリット型が主流のようです
戦車はよく知りません。どなたかフォローを
燃料は現在は灯油に成分が似ているモノが普通ですがガソリン系といわれるモノもあります
M1などは灯油からガソリンまで、何でも使えるようですが後のメンテが大変だという話です


爆薬筒っていうのは、どういう時に使い、どういう効果があるのですか?

今は使われてるか知らないけど。

障害物の側に(場合によっては穴を開けたりして)爆薬筒を差し込んで点火!・・・
筒の中の爆薬が障害物を吹っ飛ばして、そこを攻めるわけです。


ペリスコープってなんですか?

一言で言えば『潜望鏡』
車内(もしくは歩兵が塹壕の中)から外部を見るための光学機具。


ICBMなどの戦略兵器は全天候型兵器なんですか?

戦略兵器だろうと、戦術兵器だろうと、兵器は基本的には全天候。
雨の日には戦争を休んでいたのはずっと昔の話。


モスボールって何ですか?

長期間保存可能な休眠状態のことです。具体的にはオイルなどを最小限まで抜き、
消耗部品が傷まないようにします。現役状態で保つには多大な予算がかかるため、
このようないわば冷凍保存状態にすることをモスボールといいます。
復帰したり、転売したり、あとは運命のままです。

プラスチック製の樹脂膜で密封すること
旧式化して使わないんだけど機能を維持したい航空機等とかによくやる

語源はモスボール、つまり防虫剤でくるんでしまい込んだ衣類。

防錆用の処置を施して船体を保存することだよ。
保存の効かない、あるいはそのままでは保守管理が
出来ない機器は陸にあげてしまう。
復帰させるには、あんがい時間がかかるそうだ。


兵器は保険に入ってますか?

平時の輸送中なんかだとけっこう保険が適用されてたりする。
戦争による被害についてはふつーの保険は地震などと同様、常識的に範囲外。
民間ではそれでも天災保険があるのと同様、戦争保険というものもあった。
しかし戦時の軍事兵器の損害保険を受ける業者は知る限りで存在しない。


2012年のトップ10秒の施行の開発

なぜ現代では兵器開発が度々迷走するの?

簡単にいえば情勢と技術の変化に兵器開発のテンポが付いていけない。
現代兵器はシステムをさらに組み上げたシステムという構造なので、複雑怪奇相互干渉、まともに動かせるまでにえらい時間がかかるのが最大の原因。
そのために開発開始時と兵器に対する要求が変わってきてしまい、後付けで別機能を要求したり要らない機能が出てきたり。また技術の進歩が早く、
しかし完全には予想できないため開発開始時よりもずっと安くて良いパーツが登場して、それを組み込もうとしてみたり、
逆にその頃にはこれぐらいできてるだろうという技術が実は全然できてなかったり。

それやこれやで開発期間が延びる=単価が上がる=そのままでは取得数が少なくなって足りない。
となると、そのために作りやら工程やらいじる必要が出てみたり、高機能化してカバーしようとしてまた開発地獄に逆戻りしたりと・・・


原潜や空母保有論でよく「最低三隻必要」(訓練,整備,配備)と言われてますが、どのような兵器であれ運用するには最低三つ揃える必要があるんですか?

海上自衛隊の護衛隊群だと1個護衛隊群を即応にするためとして4セットになってましたね。
何セット必要になるかはその兵器の調達数量やメンテナンスに必要な手間数で変化するかと思います。
1時間もあれば徹底した分解整備が終わる小銃を兵士一人あたま3丁も用意する必要はありませんし、戦闘機部隊としての定数を満たした上で
整備のために工場に送り返す飛行機はどのくらい必要かという話のとき、航空自衛隊であれば以前は定数プラス3割でした。

艦艇はもともと数が少なく、いったん整備にかかると数ヶ月、改装や(原子力推進の場合)炉心交換などで年単位になったりします。
なので「まったく使えない期間を無くそう」とするならば3セット欲しいということです。
ただしイギリス海軍の場合だとインヴィンシブル級のハリアー空母では経費削減のため3隻のうち1隻は予備艦扱いでしたし、
今度建造するクイーンエリザベス級は2隻でローテーションを組みます。
逆にアメリカみたいに空母を10隻も持つと炉心交換でドック入りする空母の「全体に対する比率」というのは低下したりもします。

(初心者スレ481:ふみ)


西側兵器には東側みたいなダウングレードモデルは無かったんですか?

ちゃんとある。
というか、ソビエトから各国に「与えられる」東側兵器と違い、西側の兵器は
使用国の好みに応じて仕様を変更するのが普通だったので、ダウングレードというか
「うちの国の使い方だとそんな高い部品は要りません」「じゃあ一ランク下ので
いいですね」とか、そういう感じになるが。

例えば、日本が買ったF-4ファントムには政治問題になったので爆撃コンピューターと
空中給油装置が付いていませんし、西ドイツの買ったF-4にはレーダー誘導ミサイル
(スパロー)の搭載能力と火器管制装置がついてません。

また、陸戦兵器でも「うちの国核戦争なんかしないからNBC防護装置要らない」とか
「そんな高い照準装置要らない」とかでグレードダウンしてるのを買う(売る)って
のはフランスがよくやってました。

自衛隊が米国から兵器を導入するとき、米軍が苦労して仕上げて得たデータやノウハウの詰まった部分まで
買えるわけではないのです。
 例えばP-3C対潜哨戒機の場合、米軍が収集、分類してきた様々な音紋のデータライブラリは貰えなかったし、
F-15戦闘機の場合、電子妨害装置は貰えなかった。

ちなみにモンキーモデルとは違うが兵器を始めから後進国向けに開発する場合もある。
F-5 FREEDOM FIGHTER / TIGER II とか有名で、整備が楽で色々な任務にそれなりに使えてなにより安い。
だけど高級な機体にはかなわないってものだった。
海外供与用機じゃないけどF-16なんかも同じような理由で大ヒットしてる。


第二次大戦中の兵器を、まだ配備してる国って、けっこうあるのですか?

物の大小にもよりますが、けっこうあります。


小さいものでは、たとえば日本。
陸上自衛隊の儀仗隊が持っているライフルですが、M1ガーランドです。

敵味方識別装置というのがありますが、味方を攻撃することは出来ないのですか?

一般にIFFとロックオンは別系統。全自動の場合は別だが、基本的にはロックオンして発射命令する系統に
IFFが割り込む(発射を禁止する)ことはない。その判断は人間が行う。

ドレッドノートとかVT信管とかイージス機能とか命中率が格段に上がったシステムがあるのですが,実際どれくらい跳ね上がったのでしょうか?

イージス艦は同時処理目標数10~12くらいとよく言われる(詳細は不明というか機密)。
これに対して在来の防空艦はわかりやすく、イルミネータの数=同時処理目標数。

VT信管は在来砲弾の3倍程度。これは有名なモリソン戦史なんかで米海軍の評価(1機撃墜破するための所要弾数)
という形で比較されている。

ドレッドノートは・・・ありゃドレッドノートだから、ではなく統制射撃だからになる。
んでこれは命中率というより砲戦距離の延伸の効果が大きい。

EMP兵器は電磁パルスによる電子機器の破壊が目的だが、シールドしてればレーダーや無線そのものの動作に影響はないでしょうか?

レーダーや無線はシールドしたら使い物にならないので、一種のブレーカー~フィルターのようなもので保護しているらしい。
それらで少なくとも一部はEMP対応しているので、EMP兵器を使用されても限定的な能力は残ることになっている。

VT信管っていまでも使われているのですか?

戦闘機の機関砲をVT信管のにしたらどうなりますか

つーか今の対空砲弾の信管は全てVTの発展型と思っていい。
ただし機関砲はいってみれば金属の塊。
これはつまり小さな機関砲弾を炸裂させても有効な打撃力をもった破片にならないため。

近接信管という意味でなら現在でも使われているが
用語的にはVariable Time Fuzeは最早廃れてProximity Fuzeが広まってる。
機構的にはWW2当時に米軍が開発した素朴で洗練されてないものは過去の遺産。

戦闘機の機関砲をVT信管のにしたらどうなりますか

戦闘機の対空機関砲は複数発の直撃をもって敵戦闘機への損害を期待する程度の威力なので
根本的な問題として近接信管を組み込むメリットが見出せない。

携帯電話の電波をキャッチしてミサイルを打ち込めるって?

携帯電話の電波で照準・・・てのは10年以上も前からある話だろ?
今更疑問を差し挟む余地はないと思うけどな。

(イスラエル軍スレ7:11)


 上空に無人偵察機を見つけると、武装勢力の兵士たちはトランシーバー経由で、携帯電話の
電源を切ってバッテリーを外すようにと仲間たちに警告する。イスラエルのハイテク装備によって
自分たちの居場所を突き止められるのを恐れてのことだ。
 ガザ地区南部の出身でイスラム聖戦グループに属する兵士によると、無人偵察機が使われるのは、
主に個人を標的にする場合で、建物は狙わないとのことだ。
 無人偵察機はたいてい、有人飛行機よりもはるかに高い上空を旋回飛行する。発射されるミサイルは
非常に破壊力が高いものが多く、着弾地点には深い溝ができるという。
 無人偵察機が標的とするのはたいてい、歩いている人や、道にできた穴を避けるために減速している
車などの低速で動く対象物だと、この兵士は語った。
「無人偵察機は上空に小さな円を描いて飛んでいるように見えるが、ミサイルを発射する直前になると
減速する。他の飛行機とは全く違う。ミサイルが発射された跡も見えないし、音もほとんどしない」と
兵士は述べた。

(イスラエル軍スレ7:10:ロボ-7c7c ◆Robo.gBH9M*一部改編)

最近も、タリバンが「多国籍軍が携帯電話を位置確定に使ってるから、夜の間は停波せー!」
言うたりしてたのは知ってるんですが、複数の基地局から最小でも100m範囲くらいの位置確定は
可能でも、ピンポイント爆撃の誘導装置としては使えるレベルなんでしょか…

 携帯で大体の位置割り出したらあとはUAVにヘルファイア抱かせて飛ばして
辛抱強く上空で待ち伏せですかねぇ。
 イスラエルだとアパッチがヘルファイア持って飛んで相手が車に乗ったらどかんだけど。

(イスラエル軍スレ7:16)

どこの基地局のあたりにいるかは電源ONならいつでもわかる。
近くまで行ったUAVが基地局のフリして呼び出す。
呼び出しに応答した携帯は誘導電波を出してるようなもの。
当たらん方がどうかしてる。

(イスラエル軍スレ7:17)

問題は光学的手段で確認せずに携帯電波だけで攻撃するなんて
ケースがどれだけ実際にあるかだろ。

(イスラエル軍スレ7:18)

中古の兵器の流通システムを教えてください。

中古車屋ならぬ、中古兵器を専門に扱う商社なんてあるんですか?

あります。
軍から払い下げられた中古兵器を民間会社が転売します。

国家から国家へ直接、中古兵器が渡される場合には、兵器商は仲介しません。
第二次世界大戦後、日本がアメリカから中古兵器を渡されたような場合です。
しかし、国家の体面上、そういったことができない場合があります。
旧西ドイツは、中古のM48戦車をイスラエルに売却しました。
しかし、その中間に何段階か経ています。
それに、中古兵器のセールスは商売人のほうが上手です。

長崎観光の目玉、グラバー邸のグラバーは、兵器商人でした。
アメリカの南北戦争が終わって余剰となった中古兵器や、ヨーロッパの中古兵器を幕末の動乱していた日本へ売り込み、大儲けしました。

中古兵器の商社では、インターアームズ社が有名です。
新品兵器も扱っているので、「中古兵器を専門に扱う商社」ではありまりせんが。


(513:660 名前:霞ヶ浦の住人 ◆iOtf3Y3z8I)

兵器の量産効果って大きいんですか?

90式戦車は300両の生産で価格が12億から8億に落ちたらしいけど、これは量産効果によるものなんでしょうか?
3割減ってあまりにも効き過ぎなような。

兵器は開発費用がすげぇでかく、その割りに調達数が少ないので、数が減ると極端に一機価格が高くなります。
B-2でもF-22でもごく普通に見られる現象で、全然不思議ではありません。

開発費が100で、本体の原価が1の兵器があった場合、
調達数が10だと1台あたりの調達価格は11だけど、
100台調達すると1台あたり2になる。という理屈。
開発費以外にも生産ラインの設備費とかもあるしねー。

近代兵器・現代兵器の定義ってありますか?

一応、軍事史的には

  • 第1次世界大戦で存在が確立された兵器(機関銃・軍事用航空機・装甲戦闘車両・潜水艦)

が「近代兵器」。

  • 第2次世界大戦~ベトナム戦争で存在が確立された兵器(航空母艦・核兵器・各種誘導兵器)

が「現代兵器」。

ただ戦略爆撃機とかどっちに分類していいのかハッキリしないものもあったりする。

近代兵器・・・連発式または自動式の火器及び、動力を備え機動力を持つ兵器

現代兵器・・・近代兵器にFCS・ヴェトロニクス・アヴィオニクスのソフトパワー、メカトロニクスなど電子的・機械的補助により
        高精度・長射程を達成し、尚且つ精密誘導が可能であったり、能力を大幅に拡張された近代兵器

(522:421,三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)


戦争が始まると新兵器の開発と現行の主力機種の増産では、どちらが優先されますか?

この爆弾は湾岸戦争で空爆を開始して、イラクの強化バンカーを貫通できないことから
急ピッチで開発し、地上戦が始まってから届いて、2発実戦で使用したそうです。

イラク戦争についていえば、通常戦が終わって治安戦の現段階では現行の主力戦闘車両で戦争で
酷使したものの再生整備と現在の装備体系では不安な分野の大増産が並行して行われています。
後者の好例がMRAP、つまり仕掛け爆弾に耐えられる装輪装甲車やUAV(無人飛翔体)です。

兵器と兵器を物々交換した取引の例ってありますか?

第二次大戦中に逆レンドリースってのがあります。
レンドリースは米国から連合各国への武器援助だが、代償の一部として米国へ兵器提供。
例えばスピットファイアやモスキート、オースチン救急車なんかですね。

F-22とかイージスのコンピュータは家庭用のパソコンとは違う(古い)とはどういう意味ですか?

OSが違うだけなのか?それとも物理的に構造が違うのか?

民生品と違い、軍用品の電子機器は、一般市場ではすでに「枯れた」技術が使われる。
これは、軍用品と民生品に求められる条件が違うからで、軍用品はまず何よりも信頼性と耐久性、
過酷な条件下でも作動するタフネスさが要求される。これは性能よりも優先する。
ので、軍事兵器に使われているプロセッサなんかは、民間では考えられないような性能の低いものだったりする。
(ただし、それでも兵器を動かすには十分すぎるほどの能力がある。反対に言えば、民生品で求められるスペックが異常、っつうわけだが)

兵器の未来予想図が当たらないのはなぜ?

古い軍事雑誌をみると、「21世紀の海軍の予想」として「艦船の潜水>艦化」や「誘導兵器の発達による航空機の無用化(若しくは無人化)」
などが挙げられて>います。これらの未来予想図が成立せず、今のような方向性に兵器が発達していったのはどのよう>な要因によるのでしょうか


予想時点では全く想像もしていなかった技術体系の要素が実際には絡むのが1つ。
例えばステルス技術ですが
一昔前の予想では全体的なフォルムに丸みをもたせ、一方向への反射波を低減するものと考えられていました。
しかし実際に現れたステルス技術は反射波を特定方向にまとめてしまうものでした。
このように登場すると思われていた技術でさえ、想像と現実の間には大きな乖離が存在することがままあります。

もう一つの要素は冷戦終結に代表される戦略環境の変化です。
予想時点で想定されていた任務の優先順位が全く変わってしまったのです。
故に求めるべき最優先の性能が変わり、その性能に合わせた最適設計が行われた結果がフォルムの変化となって表れています。

(561:ゆうか ◆9a1boPv5wk)



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